最新医学情報バックナンバー (07.09〜12)
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| ★一日一錠でOKアルツハイマー治療薬 12.31 | エーザイは26日、アルツハイマー型認知症治療薬「アリセプト」に10ミリグラムタイプを追加する。従来より薬効成分の含有量を増やした。症状が重い患者も1日1錠の服用で治療できる。
症状が重い患者の治療では1日5ミリグラムでスタートし、4週間後に10ミリグラムに増やす。これまでは5ミリグラムを2錠飲む必要があった。認知症の患者は錠剤の服用を嫌がることもあり、服用数を減らすことで患者自身や介助者の負担を軽減できる(日経産業) |
| ★進行性前立腺ガン抑制に緑茶の効果 |
緑茶を1日5杯以上飲む人は1杯未満の人に比べて進行性の前立腺がんになる危険性が約半分になることが厚生労働省の研究班(班長・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)の大規模調査で分かった。緑茶に多く含まれる渋み成分カテキンが、がん細胞が転移する際に多く出る酵素を抑制する可能性があるという。調査は、90年と93年に9府県10地域で、40〜69歳の男性約5万人の食習慣などを調べた後、04年まで追跡調査し、期間中、404人が前立腺がんと診断された。がん細胞が前立腺から他の器官に広がる進行がん(114人)と、がん細胞が前立腺だけにとどまる「限局がん」(271人)に分けると、進行がんでは緑茶を多く飲む人ほど危険性が低く、緑茶を5杯以上飲むグループは1杯未満のグループと比べて危険性が約48%低かった。一方、限局がんでは明確な違いがなかった。緑茶に含まれるカテキンは細胞の自然死を誘うことでがん細胞の発生を抑制することが知られている。進行がんで危険性の低下がみられたのは、カテキンに前立腺がんの進行に固有の危険因子を抑制する効果があることが考えられるという。調査を担当した倉橋典絵・同センター研究員は「今回の調査は症例数が少なく、偶然の可能性も否定できない。今後も研究が必要だ」と話している(毎日新聞) |
| ★慢性疲労症候群という病気 |
通常の疲れなら、安静にすれば元気を取り戻せる。だが、中には原因が分からない疲れが6カ月以上続いたり、繰り返す人がいる。このような人は「慢性疲労症候群」である可能性が高い。慢性疲労症候群とはどんな病気なのか。【永山悦子】 |
| ★一日1回で済む、インスリン注射 | デンマーク系製薬会社のノボノルディスクファーマ(東京・千代田)は14日、糖尿病治療用インスリン注射「レベミル」を発売した。1日1回の投与で効果が続くのが特徴。効き目が持続するため突然、低血糖になるリスクを下げられるという。 大人から子供まで、インスリン療法を受けるすべての糖尿病患者が使える。効き目が持続するタイプの発売により、同社は即効型と中間型を含めた3種類がそろった。 インスリンは効き目が表れるまでの時間にばらつきがあり、効きすぎて低血糖になることもある。寝ているときに低血糖になると意識を失う恐れもあった。レベミルは安定的に効果が持続するため、こうしたリスクを減らすことができる(日経産業) |
| ★原子力ペースメーカー、30年経て健在 |
1973年に20歳の女性に埋め込み手術が行われた「原子力ペースメーカー」が術後34年を経た現在もなお稼動し、この女性の心臓を支えている。コストや耐久面において理にかなっているともいえる。 だが、同ペースメーカーの埋め込み手術を行った米国のニューアーク・べス・イスラエル・メディカルセンターのビクター・パーソネット医師は、難点があるとして同ペースメーカーを再び採用することは支持できないとの見解を示した。 同医師は、医学情報誌「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」に宛てた書簡の中で、電池式のペースメーカーの価格が5万5000ドル(約623万円)なのに対し、当時5000ドルだった原子力ペースメーカーは、現在の価格にして2万3000ドル以上に相当し、維持費は1万9000ドルほどかかるとしている。 現在54歳となった患者の女性は、ペースメーカーの連結部分の修理が必要な以外、経過は良好。定期的な検診を継続しているという。 原子力ペースメーカーについては、最も危険な物資とされるプルトニウムを動力源としているため、これまでも論議を呼んできた(ロイター) |
| ★骨髄幹細胞の活性化実現、iSPより現実的 |
さまざまな細胞に分化する能力を持つヒトの間葉(かんよう)系幹細胞に1種類の遺伝子を導入し、増殖能力と骨への分化能力を大幅に高めることに、産業技術総合研究所などの研究グループが成功した。同細胞は骨髄などから得られ、再生医療の有力手段として臨床試験が進むが、採取後数週間で増殖・分化能力が激減することが課題だった。注目を集める「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」より早期の実用化が期待できるという。 間葉系幹細胞は、骨や心筋細胞、神経細胞などさまざまな細胞に分化できる。患者自身の骨髄から採取できるため、再生医療に使っても拒絶反応の心配がない。 グループは、凍結保存していた間葉系幹細胞を解凍。レトロウイルスを用いてiPS細胞作成に使われた遺伝子のうちの一つを導入したところ、増殖・分化能力が約100倍に高まった。iPS細胞作成に使う別の遺伝子を、たんぱく質「b−FGF」と一緒に培養して導入しても、同程度の効果があった。 産総研は国立循環器病センターなどと、心臓病などの患者80人以上に間葉系幹細胞を使った再生医療の臨床試験を進めているが、細胞の増殖が遅いことなどが課題となっていた(毎日新聞) |
| ★子宮頸がんワクチン申請、万有製薬 | 万有製薬は13日、女性の子宮頸(けい)がんと性感染症の尖圭(せんけい)コンジローマを予防するワクチンを厚生労働省に承認申請したと発表した。子宮頸がんなどの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐ。世界では親会社の米メルクが85カ国で承認を取得しており、日本でも早期の承認を期待している。 HPVには100種類以上のタイプがあり、世界の子宮頸がんの7割以上は「16型」「18型」が原因となっている。万有のワクチンはこの16・18型の感染を防ぐうえ、性感染症の尖圭コンジローマを引き起こす「6型」「11型」にも対応する(日経産業) |
| ★心筋シートで心臓再生、自分の筋肉から |
移植でしか助からないとされる拡張型心筋症という重い心臓病の男性患者(56)が、自身の筋肉からつくった「心筋シート」を心臓に張る「再生治療」を大阪大病院で受けて機能が回復し、月末にも退院することになった。世界初の臨床研究で、心臓病治療の選択肢を広げる可能性がある。心筋シートは、患者の太ももの筋肉(約10グラム)から取り出した筋芽細胞などを培養し、直径約5センチ、厚さ約50マイクロメートルの膜にしたもの。これを3、4枚重ねて心臓の表面に張ると、弱った心筋の再生が期待される。患者は補助人工心臓をつけて心臓移植を待っていたが、今年5月に心筋シートを張る手術を受けたところ心臓から送り出される血流が改善。心不全も軽くなったため、9月に補助人工心臓を外した。大阪大の澤芳樹教授(心臓血管外科)によると、シートの影響で血管の増殖因子などが増え、心筋の再生が促された可能性があるという。東京女子医大との共同研究。同様の治療を2年間に計6人に実施する予定という。澤教授は「症例を積み重ねて普及をめざしたい」と話している(朝日新聞) |
| ★iPS細胞、肝臓や胃の細胞からも |
皮膚の細胞からだけでなく、肝臓や胃の粘膜の細胞からiPS細胞(人工多能性幹細胞)を作ることに、京都大再生医科学研究所の山中伸弥教授と大学院生の青井貴之さんらがマウスを使って成功した。11日、横浜市で開かれた日本分子生物学会で発表した。同研究室が手法を開発したiPS細胞は、これまで皮膚や骨髄系の細胞からしか作製されていなかった。 青井さんらは、大人のマウスの肝臓や胃の粘膜の細胞に四つの遺伝子を導入してiPS細胞を作製。さまざまな組織の細胞への分化能力が、受精卵から作る万能細胞の代表格である胚(はい)性幹細胞(ES細胞)と同等であることを確認した。さらに、全身が肝臓や胃の粘膜由来のiPS細胞からできたマウスも誕生し、体内でも全身の細胞に分化できることが裏付けられた(朝日新聞) |
| ★今後増えるかCT被爆による癌? |
1980年代以降、米国ではCTスキャンの施行件数が急激に増えており、これに伴い高線量の放射線曝露による癌(がん)リスクが増大していることが、米医学誌「New England Journal of Medicine」11月29日号で報告された。この報告は、米コロンビア大学(ニューヨーク)のDavid J. Brenner氏およびEric J. Hall氏らが行ったもの。現在、米国では年間6,200万件以上のCTスキャン(X線を利用して身体の断面図を撮影する画像検査法)が施行されている。CTスキャンでは、通常行われるX線撮影の50〜250倍の放射線量を浴びることになり、個人単位のリスクは小さいものの、大きな集団単位では将来的に問題が出てくるという。「放射線による固形癌の発症までには長期間を要するが(ただし白血病は10年以内に発症することがある)、数十年後には、今実施されているCTスキャンに起因する癌が、癌全体の1.5〜2%を占める」とBrenner氏は述べている。また、年間約400万〜500万件のCTスキャンが小児に施行されているが、小児は成人に比べて放射線への感受性が高く、腹部CTスキャン1,000件に1件の割合で癌の発症リスクがあるとも指摘されている。Brenner氏によると、施行されるCTスキャンの3分の1、年間2,000万件は超音波診断など他の方法でも代用でき、医学的に必要性のないものだという。近年、肺癌の診断、仮想(バーチャル)結腸鏡検査、全身スキャンなどにもCTが使用されるようになってきているが、そのほとんどはリスクを上回る利益(ベネフィット)のあることが証明されているわけではないとHall氏はいう。しかし、CTが優れた診断法であることも事実であり、適正な使用をむやみに避けるべきではないことも両氏は指摘している。Brenner氏とHall氏は、CTスキャンのリスクを軽減させる手段として、次の3つの提案をしている。放射線量を個々の患者に合わせて調節する、超音波やMRI(磁気共鳴画像)など放射線リスクのない別の手段がある場合はCTスキャンの使用を避ける、CTスキャンの施行件数を減らす−ことである。これにより、年間に成人で2,000万人、小児で100万人が不要な放射線曝露を避けることができるはずだという。別の専門家も、不要なCTスキャンが多いことは認めている。しかし、放射線に関する不安から、CTを必要とする患者がCTを受けられなくなるのも問題があると指摘。最新の装置では放射線量の調整が可能で、使用線量を減らすことができるという。不適切な施行を少なくするためのガイドラインも既に存在している。(HealthDay News ) |
| ★36時間持続のED治療薬発売 |
2話続けて男性の性機能に関する話題となってしまいました。「君は婦人科医なのだから、自らの領分をわきまえなさい」と専門家からはお叱りを受けそうですが、36時間持続するED治療薬が発売されたことを読者にお知らせしたくて……。 |
| ★アレルギー起こす「たんぱく質」発見 |
花粉症や食物アレルギーなどのアレルギー反応が起こる際に、必須の働きをするたんぱく質を、理化学研究所の研究チームが見つけた。このたんぱく質を制御することで、新しい治療法の開発につながる可能性があるという。研究成果は2日付の米科学誌ネイチャー・イミュノロジー電子版に掲載された。 アレルギー原因物質(アレルゲン)が体内に入ると、抗体がつくられ、免疫細胞の一種「肥満細胞」を刺激。そこからヒスタミンなどの化学物質が放出されて、アレルギーが発症する。 理研免疫・アレルギー科学総合研究センターの黒崎知博グループディレクターらは、化学物質が放出される時に、細胞質内でカルシウム濃度が上昇することに着目。カルシウムセンサーのような役割があると考えられるSTIM1というたんぱく質を調べた。すると、STIM1を低下させたマウスでは、細胞外からのカルシウムの流入が抑制され、アレルギー反応も抑えられていることがわかった。 STIM1は、体に必要な別の役割を果たしている可能性もあるため、鼻や皮膚など局所的に制御できれば、新しい治療法の開発につながりそうだという(朝日新聞) |
| ★「足湯」心臓血管機能改善に効果 | 「足湯」による温熱治療で、心臓移植を待つ患者の心臓血管機能が改善することが、国立循環器病センター(大阪府吹田市)の研究でわかった。体の深部の温度が上がって末梢(まっしょう)血管の血流がスムーズになることで、心臓のポンプ機能への負担が軽減するらしい。駒村和雄・心臓動態研究室長は、これまでに、全身浴のできない20〜40歳代の移植待機患者4人に対して、温かい蒸気の出る「足湯」装置を使い、42度で15分間温め、30分間保温する治療を2週間行った。最も効果があったのは、重症の拡張型心筋症で人工心臓を装着した20歳代の男性で、足湯治療により、心筋に酸素や栄養を送る血管の広がりやすさ(血管内皮機能)が正常値まで改善した。さらに、心臓が血液を送り出す能力も向上して、左心房の内径が縮小、リハビリで歩く速度も速くなったという。別の40歳代の男性も、血管内皮機能が正常値になり、「夜に熟睡でき、不安感が消えた」と話す。効果があった2人はいずれも、足湯治療後、深部の体温が、約1度上がった。駒村室長は「足湯は、血管の機能を改善して、従来の薬物治療を後押しする効果がある。心臓にも効果があるのか研究を積み重ねて検証していきたい」と話している(読売新聞) |
| ★満腹感じる、肥満薬 | エーザイは29日、肥満症の飲み薬を厚生労働省に承認申請したと発表した。満腹感を得やすくして過剰な栄養摂取を抑え、体内での熱の生成を高めて体重を減らす。1年から1年半後に発売できる見通し。同社は海外事業を積極展開しているが、注目度の高いメタボリック(内臓脂肪)症候群向けの新薬を投入し、国内事業の基盤も強化する。 肥満症の飲み薬「KES524」は、エーザイが1997年に独製薬会社のクノール(現・米アボット子会社)から日本での開発販売権を取得した。現在は世界83カ国で承認されている(日経産業) |
| ★尖圭コンジローマの塗り薬発売 | 持田製薬は12月10日、性感染症の尖圭(せんけい)コンジローマ治療薬「ベセルナクリーム5%」を国内で初めて発売する。従来は外科手術で患部を切除していたが塗り薬で治療できるため患者の負担が軽くなる。同社が重点分野と位置付けている婦人科分野の強化につなげる。 ベセルナクリームは体内の免疫状態を高めて、ウイルスや腫瘍(しゅよう)を死滅させる効果がある。尖圭コンジローマ治療薬として発売するが、今後は、日光によって皮膚にいぼ状の腫瘍ができる日光角化症の治療にも使えるように臨床試験(治験)を始める予定だ(日経産業) |
| ★老化の1要因、活性酸素減少に活路? | がんや動脈硬化、老化などの原因と言われる活性酸素を減らす物質が体内で作られるメカニズムを、熊本大学大学院医学薬学研究部の赤池孝章教授らのグループが明らかにした。研究が進めば、がんの予防・治療などへの応用につながりそうだ。英科学誌「ネイチャー・ケミカルバイオロジー」11月号に紹介された。赤池教授らは、体内で作られ、血管拡張などの働きを持つ「環状グアノシン1リン酸(cGMP)」という物質が、一酸化窒素と結び付くと、ニトロ化環状グアノシン1リン酸(8ーニトロcGMP)という新しい物質になることを発見。この物質も血管拡張の働きを持つが、その効果はcGMPの約100倍に達した。さらに、8ーニトロcGMPが細胞内のある種のたんぱく質と結びつくと、活性酸素を減らす酵素をたくさん作り出すことも明らかにした。活性酸素はたばこやアルコール、油の取り過ぎなどで多く発生するといわれ、動脈硬化やがんなどの原因の一つとされている。98年にはcGMPの働きを明らかにした米国の研究者ら3人がノーベル医学・生理学賞を受賞しているが、8ーニトロcGMPの存在や、その働きまではわかっていなかった。 東北大学大学院医学系研究科の下川宏明教授(循環器病態学)は赤池教授らの研究について「ガンや動脈硬化などの、新しい治療法の開発に結びつく可能性があり、非常に素晴らしい研究だ」と話している(毎日新聞) |
| ★病院未収対策、保証金徴収か? | 厚生労働省は医療費の未収金対策として、病院が入院前の患者から保証金を徴収することを認める方針を固めた。事前に保証金をとっていれば、医療費を払わないまま退院してしまう患者がいても未収による損失は発生しにくい。実際に保証金を徴収するかは各病院の経営判断に委ねるが、金額や返還方法について患者の同意を得るよう義務付ける考えだ。 未収金が発生しなければ、病院は患者に保証金を全額返還する。発生した未収金が保証金より少なかった場合は、保証金から未収金を引いた差額を返還する(日経新聞) |
| ★人間の皮膚から万能細胞、再生医療に有効 11.23 |
皮膚細胞などを使って別の臓器の細胞になる能力を備えた人の万能細胞(人工多能性幹細胞=iPS細胞)をつくることに、京都大学再生医科学研究所の山中伸弥教授(45)らが世界で初めて成功した。人の体細胞から万能細胞ができたことで、倫理上の問題があった受精卵を使わずに済む。病気や事故で臓器や組織が損なわれても、万能細胞をもとに臓器や組織をつくって補う再生医療が現実味を帯びてきた。米科学誌セル(電子版)に21日、発表する。代表的な万能細胞には、胚(はい)性幹(ES)細胞があるが、生命の芽生えである受精卵を壊すため批判があった。山中教授と高橋和利助教らは昨年8月、マウスの皮膚細胞に特定の四つの遺伝子を組み込んでiPS細胞をつくるという従来とはまったく違う手法を確立。受精卵を壊さないので倫理的な問題が避けられるため、世界の注目を一気に集めた。今回は、成人の顔の皮膚の細胞や関節にある細胞に、ほぼ同じ手法を導入した。ES細胞の培養で用いる増殖因子を加えたり、マウスより長く培養したりして人間のiPS細胞をつくるのに成功した。この細胞が、神経細胞や心筋細胞、軟骨などへ分化し、臓器のもとになることも確認したという。iPS細胞から思い通りの臓器や組織をつくる技術が確立すれば、自分の細胞であるため拒絶反応も避けられる。たとえば、インスリンを出す膵臓(すいぞう)の細胞なら糖尿病に、心筋細胞なら心筋梗塞(こうそく)に、神経細胞は脊髄(せきずい)損傷にといったように、従来、回復が難しいといわれた病気やけがの治療に使える可能性がある。山中教授は「まだ少し時間がかかるが、狙った細胞に効率よく分化させたり、安全性を高めたりして再生医療に向けた臨床応用につなげたい」と話している。競争相手の米ウィスコンシン大も同日、米科学誌サイエンス(電子版)に同様の成果を発表する。やはり遺伝子を四つ使うが二つは別の遺伝子。新生児の皮膚細胞からiPS細胞をつくった(朝日新聞) |
| ★飲み忘れのない高血圧ワクチン開発 | 高血圧の管理が注射1本でできるようになる可能性があるという。米フロリダ州オーランドで開催された米国心臓協会(AHA)年次集会で、毎日の服薬を不要にする高血圧ワクチンについて、初期研究で有望な結果が得られたことが報告された。研究を行ったのは、スイス、ヴォーVaud州大学病院教授のJuerg
Nussberger博士で、このワクチンを製造するCytos
Biotechnology社の関係者でもある。 AHA会長のDaniel Jones博士によると、米国では3人に1人が高血圧であるとされるが、患者のうち血圧を管理できている人は37%にとどまっているという。問題の一つは、複雑な投薬計画に従うことの難しさにあると思われる。同集会で報告された別の研究では、高血圧治療を簡素化すると、国のガイドライン通りに投薬するよりも血圧を管理できる患者が多くなることが示された(簡素化群65%、対照群53%)。CYT006-AngQbと呼ばれるこの新しいワクチンは、血管を収縮させ血圧を上昇させる物質であるアンジオテンシンIIを阻害することにより作用する。アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬およびアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)などの既存の薬剤も同じ物質を標的としている。今回の試験では、軽症ないし中等症の高血圧患者72人を対象に、試験開始から0、4、12週目にワクチン100?gまたは300?g、プラセボ(偽薬)のいずれかを注射した。被験者は男性65人、女性7人で、平均年齢は51.5歳。ワクチン投与群では、いずれの用量でも最初の注射後に抗アンジオテンシンII抗体の産生がみられ、高用量群では有意に反応が高く、持続期間も長かった。14週間後、高用量群では収縮期血圧が5.6mmHg、拡張期血圧が2.8mmHg降下した。さらに、午前5時から午前8時に生じる血圧の急激な上昇が軽減するという予想外の効果も認められ、収縮期血圧が25mmHg、拡張期血圧が13mmHg降下した。早朝は心臓発作や脳卒中のリスクが最も高い時間帯だという。また、ACE阻害薬やARBではレニンの大幅な上昇がみられるが、このワクチンによるレニンの増大は少なかった。レニンは炎症を引き起こす酵素で、腎不全の原因にもなると考えられている。今後さらに試験を重ねる必要があり、特に、必要な場合には血圧を上昇させる身体の「回避機構」が働くかどうかを確かめなくてはならないという。また、安全で有効なワクチンであっても患者がまず同意せねばならなく、服薬遵守(コンプライアンス)は100%にはならないとJones氏は指摘している。(HealthDay
News ) 高血圧をワクチン接種することでコントロールできるようになるというのは朗報だろう。まだまだ研究の余地は残っているが注目の研究だ。就寝時の血圧コントロールが問題になっている昨今、その改善にも効果がありそうなだけに、結果が楽しみだ |
| ★老化による「物忘れ」仕組み解明 | アルツハイマー病に関与するたんぱく質の一つが、老化に伴う記憶障害の原因になっていることを、理化学研究所の高島明彦アルツハイマー病研究チームリーダーらがマウスを使った実験で確認し、15日付の学会誌に発表した。このたんぱく質が脳内に蓄積すると、アルツハイマー病の原因になる神経細胞の変質(神経原繊維変化)をもたらすが、早期に発見できれば、発症予防が期待できるという。人間の脳は老化に伴い、記憶の形成にかかわる嗅内野(きゅうないや)という部位に「過剰リン酸化タウたんぱく質」が蓄積し、神経原繊維変化が発生。その後「ベータアミロイド(A?)」と呼ばれる別のたんぱく質により脳の広い部位に神経原繊維変化が拡大、アルツハイマー病に至る。研究チームは、ヒトのタウたんぱく質を作るマウス(タウマウス)を遺伝子操作でつくった。学習、記憶行動と神経細胞の活動を調べたところ、若いタウマウスでは通常のマウスとの違いはなかったが、老齢では嗅内野の神経原繊維変化が起きていなくても、記憶能力が極端に低下していた。老齢タウマウスの嗅内野を詳しく調べると、神経細胞同士のつながり(シナプス)の減少が判明。タウたんぱく質が神経原繊維変化とは別に、シナプスを減少させて記憶障害を起こしていることが分かった。神経原繊維変化は元に戻せないが、タウたんぱく質は薬剤で害を与えない状態に変化させることができるため、早期の発見により、記憶障害の改善やアルツハイマー病への進行を防げる可能性があるという(時事通信) |
| ★がん検診、一度も受診せずが半数 11.15 |
がん検診を9割以上の人が重要と考えているのに、日本で死亡者が多い肺がん、胃がん、大腸がんの「3大がん」の検診を一度も受けたことのない人が、いずれも約半数にのぼることが、内閣府が10日に発表した「がん対策に関する世論調査」で明らかになった。調査結果では、がん検診が「重要と思う」と答えた人は95%。しかし、検診を「今まで受けたことがない」との回答が、肺がんで52%、胃がんで46%、大腸がんで55%に達した。女性のみを対象にした子宮がん、乳がんでも、それぞれ38%、50%が一度も検診を受けていないことがわかった。国の指針によると、肺がん、胃がん、大腸がんは「40代から毎年受診することが望ましい」とされているが、40代で「1年以内に受診した」と答えた人は肺がん48%、胃がん43%、大腸がん40%にとどまった。調査は今年9月、全国の20歳以上の男女3000人を対象に初めて実施。回収率は59%だった(朝日新聞) 4,50代が多忙ということが大きな原因だろうが、自覚症状もないのに癌を宣告される恐怖とか検査の厄介さなども原因になっているのだろう。随分検査も楽になったとはいうものの、血液検査一発ですべての癌の有無が判別出来たら、検診率は大幅に向上するのだろうが、これは当分期待できない |
| ★厚労省が「アガリスク」臨床試験開始 11.07 |
日本のがん患者の中で利用頻度が最も多いとされる健康食品「アガリクス」について、厚生労働省研究班(主任研究者、住吉義光・四国がんセンター第一病棟部長)が5日、安全性評価を目的とした臨床試験を今月から始めると発表した。アガリクスのように、がんの補完代替医療で利用されている健康食品やサプリメントには、科学的根拠が不足したまま情報がはんらんしているものが多い。研究班は「臨床試験で有害か無害か、有効か無効かを明らかにし、適切な情報発信をしたい」としている。 |
| ★子宮筋幹細胞発見、子宮筋腫に光明か? |
子宮の細胞は妊娠すると増えたり大きくなったりするが、そのおおもとになる子宮筋幹細胞を、ヒトの子宮筋組織から見つけることに慶応大グループが成功、今週の米国科学アカデミー紀要電子版に発表する。幹細胞は子宮筋腫の発生にかかわっている可能性があり、子宮筋腫の仕組み解明や治療に道が開けそうだ。グループは同意を得て採取したヒトの子宮筋組織の細胞から、活動していない細胞群を選び出し、個別の細胞に分化していない幹細胞の集まりであることを確認、培養にも成功した。この細胞群から得た細胞を免疫不全マウスの子宮に移植したら、ヒト由来の子宮筋ができた。妊娠後は分娩(ぶんべん)に必要なヒト由来のたんぱく質も発現した。多分化能を確認したほか、子宮筋腫でみられる子宮筋細胞が骨や脂肪の細胞に変わる様子も確認できた。幹細胞が子宮筋腫の発生に関係する可能性もうかがえた。同グループの丸山哲夫講師(生殖内分泌学)は「将来、子宮頸(けい)がんの手術で切除した部分の再生など治療法の開発につなげたい」と話す。(朝日新聞) |
| ★09年3月まで、ウィルス性肝炎検査無料化 |
舛添厚生労働相は6日の閣議後の会見で、ウイルス性肝炎の検査を期間限定で完全無料化する考えを明らかにした。現在、一部の自治体を除いて保健所で検査を受けると無料だが、医療機関での検査は大半の自治体で有料だ。ウイルス性肝炎は自覚症状のない感染者が300万人程度いるとされており、検査による感染の早期発見を促す狙いとみられる。舛添氏によると、今年度の補正予算に計上できれば来年初めにも検査を無料化し、09年3月末までの時限措置にするという。「25億円ぐらいかかる」との試算も示したが、予算措置については「財務省や総務省と相談したい」と述べた。厚労省は06年度から、保健所の検査は年齢を問わず無料化したが、医療機関での検査も無料化しているのは東京都や福岡県など一部自治体だけ。一方、政府・与党はウイルス性肝炎の「インターフェロン治療」の助成を来年度から始める方針。舛添氏は「無料化は検診を早める効果があり、インターフェロンなどの対処につなげられる」と強調した(朝日新聞) |
| ★アジア各国、医療ツアー強化 | アジア各国が医療を観光資源の目玉にした外国人旅行客の獲得に力を入れている。タイの大手病院が日本人専門部署を置いたり、インドが欧米など先進国よりも低価格で高度医療を提供するなど特徴を競っている。各国政府も新しい産業に育成しようとビザ要件の緩和などで民間病院の動きを後押ししており、市場規模は急速に拡大しそうだ。
タイでは健康診断や歯科治療、レーシック(視力矯正手術)を中心に外国人を誘致する動きが活発だ。日本人専門の部署を置く最大手のバンコク病院は、日本の旅行会社と組んで健康診断とゴルフなどを組み合わせたツアーを日本人富裕層向けに提案している。バンコクの大手バムルンラード病院は日本語通訳を24時間態勢で置いているほか、日本語が話せる医師を常駐させている。(日経・いきいき健康) |
| ★脳内に電極埋めこみ体外離脱!? 11.03 |
耳鳴り治療のために脳内に電極を埋め込まれた男性患者(63)が、その影響で体外離脱を経験していたことが分かった。ベルギーのアントワープ大の研究者らが31日、学術誌「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」に論文を発表した。電極に刺激を与えたところ、この患者は15秒間と21秒間の2回にわたって自分が体外に離脱したような感覚を覚え、医者がCTスキャンによって脳内のどの部分が活発になっているかを調べたという。心停止から生還した人などから報告される体外離脱の感覚について、一部の人は死後の世界がある証拠だと論じている。一方、科学者の多くはその見方に懐疑的で、脳が錯覚を起こさせる現象だと指摘している。アントワープ大の研究者らは、患者の耳鳴り治療に脳内電極を試していたが、その成果は上がらなかった。その代わり、患者は自分の肉体から50センチほど後ろに離れ、左側に行く感覚を経験したという(ロイター) |
| ★アルツハイマー治療法開発プロジェクト |
アルツハイマー病の発症前診断や治療法の開発に向けて、東京大病院や東北大病院など全国の33医療機関が健康な人や患者の計約600人を対象に、脳の画像撮影や血液検査を来月中旬から始める。同様の検査は米国で05年10月に始まり、欧州とオーストラリアも近く着手する。これらの結果とも併せて、5年後には診断などについて世界共通の指標を作成。得られたデータから新たな治療法が見つかることも期待されている。構想によると、MRI(磁気共鳴画像化装置)で脳の容積を精密に測定し、PET(陽電子断層撮影装置)で発症原因となる異常たんぱく質の蓄積度を調べる。また、発病前に別のたんぱく質の濃度が高くなる脳髄液、血液や尿を検査する。どの項目で健康な人と違いが生じるのかや、病状の進行に応じてどう変動するのか追跡することで、通常の老化とアルツハイマー病にかかる場合の違いを明らかにする。対象は、60〜84歳の健康な約150人、軽度認知障害約300人、初期のアルツハイマー病患者約150人で、1人について半年ごとに2〜3年間、継続的に測定する。日本での参加者募集は、各医療機関が施設内の倫理委員会の承認を得て、来月中旬から順次始める見通し。総事業費は約20億円で、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)などが拠出する。日本のアルツハイマー病患者は推定約170万人で、今世紀半ばには500万人になると予測されている。予防や治療法の研究は国内外で活発に進められているが、効果を検証する客観的な指標はない。プロジェクトリーダーの岩坪威・東京大教授(神経病理学)は「各国とも認知障害は大きな社会問題。欧米豪と協力し、早期発見や治療法の検証に役立てたい」と話す(毎日新聞) |
| ★中高年、63%が膝痛実感 | 科研製薬と生化学工業はひざの痛みに関する調査結果を発表した。中高年の63.0%がひざの痛みを抱えており、痛みを出始めたのは平均で56.4歳だった。中高年のひざ痛の原因の大半は変形性ひざ関節症という病気だが、医療機関で治療を受けている人は2割程度にとどまり、ひざ痛が病気であるとの認識は薄いことが分かった。 医療機関で治療を受けていない人のうち、8割はサポーターを着用したり、大衆薬を使うなど自分なりの対処をしていた。しかし、2割の人は特別な対応はしていないと回答した(日経産業) |
| ★大豆たんぱくが前立腺がんを低減 | 大豆たんぱくが前立腺がんのリスクを低減させることが、米ミネソタ大学の研究で明らかになった。成人男性約20人に半年間、大豆たんぱくを摂取する実験を行ったところ、前立腺がんの進行を抑制する結果が得られたという。もともと前立腺がんは欧米人に多いがんだが、近年は日本の患者数が急増。みそや納豆、豆腐などの日本食を見直したい(ZAKZAK) |
| ★国内初遺伝子治療薬、血管潰瘍で 10.28 |
国内初の遺伝子治療薬の臨床試験(治験)結果を、重松宏・東京医大教授(血管外科)が、長野県松本市で27日まで開かれた日本脈管学会で発表した。対象は足の血管が詰まる病気で潰瘍(かいよう)ができた重症患者ら。潰瘍が縮小したり、痛みが和らいだりする効果がみられた。薬と直接関係する大きな副作用はなかったという。メーカー側はさらに安全性を調べ、来春、承認申請する方針。 |
| ★市販鎮痛薬が男性高血圧にリスク |
最も一般的な鎮痛薬であるアセトアミノフェン、イブプロフェン、アスピリンを定期的に使用する中高年男性は、高血圧の発症リスクが高いという報告が、米医学誌「Archives of Internal Medicine」2月26日号に掲載された。研究を実施した米ブリガム・アンド・ウィメンズ病院 (BWH、ボストン)のGary Curhan博士によると、アスピリンや非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)による出血リスクは以前から知られている。このような薬剤は、適応が明らかでない場合には制限すべきで、鎮痛薬を必要とする慢性症状がある場合には、医師と代替治療を検討する必要があると同氏は述べている。別の専門家も、これらの鎮痛薬は、実際はわれわれが思っているほど安全なものではないと指摘している。過去に2つの大規模な研究で鎮痛薬と高血圧との関連が示されているが、いずれも女性を対象としたものであった。別の研究では、NSAIDをはじめとする鎮痛薬を頻繁に使用しても、健康な男性の高血圧リスクは増大しないとの結果が出ていたが、今回の研究では女性と同じ結果が示された。研究グループは、高血圧の病歴のない男性医療従事者1万6,031人(平均64.6歳)を対象に研究を実施。参加者は各自アセトアミノフェン、NSAID(イブプロフェン、ナプロキセンなど)およびアスピリンの使用状況について情報を提供。4年間の追跡を行った結果、1,968人が高血圧を発症した。アセトアミノフェン、NSAID、アスピリンを週6〜7日使用する男性は、全く使用しない男性に比べ、高血圧リスクがそれぞれ34%、38%、26%高かった。また、これら薬剤を週15錠以上服用する人は、全く使用しない人に比べ高血圧リスクが48%高かった。いずれの鎮痛薬も、血管を弛緩させ血圧を低下させる化学物質を阻害する作用があると考えられているが、さらに研究を重ねる必要がある。次のステップは、鎮痛薬を長期間使用した後で服薬中止した場合に、血圧が降下するのかどうかを突き止めることだとCurhan氏は述べている。また、鎮痛薬を使用した人が必ずしも高血圧になるわけではないことから、特にリスクの高い集団を特定することも課題だという。(HealthDay News) |
| ★早期肺ガンに「定位照射」有効 | 早期の肺がんに対し、がんに放射線を集中させる「定位照射」と呼ばれる放射線治療の効果が、手術に匹敵することが国内14医療機関の初の共同研究で明らかになった。結果をまとめた大西洋・山梨大放射線科准教授が、24日から京都で開かれる日本癌(がん)治療学会で発表する。定位照射は、治療装置を患者の体の周囲で回転させ、様々な角度から照射し、がんに放射線を集中させる方法で、ピンポイント照射とも呼ばれる。体力的に手術が難しい患者も切らずに治すことができ、2004年に保険が適用された。調査は山梨大、京都大、北海道大などで1995〜2004年に実施。手術を拒否し、定位照射を受けた患者87人(平均年齢74歳)を約4年半、追跡調査した。この結果、患者の5年後の生存率は、転移がなく、がんの大きさが3センチ以下の1A期では76%、3センチ以上の1B期で68%だった。(読売新聞) |
| ★突然痛む、50肩 |
突然、激しい痛みが襲う五十肩。どんな病気なの。 |
| ★アルツハイマー、高学歴ほど進行早い | 高学歴の人ほど、アルツハイマー病による記憶能力低下は遅い時期に始まるが、いったん低下が始まると、病状の進行度は学歴の低い人に比べ速いことが、米アルバート・アインシュタイン大の研究で明らかになった。23日付の米医学誌ニューロロジーで発表した。研究チームは「高学歴の人は“認知力の蓄え”があるために、ある一定レベルまで病状が進むまで症状が見えないのでは」と指摘している。研究チームは、1980年代からニューヨーク市の高齢者488人に対し、記憶力のテストを定期的に実施。結果的にアルツハイマー病などの認知症と診断された117人について詳しく検討した(読売新聞) |
| ★肝臓がん、血液で判別可能に | 生物の細胞を覆う「糖鎖」という生体物質のタイプから、肝臓がんの発症者と健康な人をほぼ確実に見分ける方法を、北海道大の研究グループが発見した。臨床的に応用されれば、X線などによる画像診断よりも早期に発症を確認でき、発症前診断につながる可能性もある。近く論文が米国の生化学専門誌に掲載される。研究を行ったのは北大先端生命科学研究院の西村紳一郎教授ら。北大病院が保存する肝がん患者83人と健康な20人の血清から糖鎖だけを分離し、発症者に特有の傾向を調べた。西村教授らは人の血清中に約40種類ある糖鎖のうち、「分枝型N―グリカン」系と呼ばれる4種類(糖鎖X、Y、Z、W)の構成比に注目。肝がん患者に限って、糖鎖XがYより多くなることがわかった(読売新聞) |
| ★急性白血病の再発治療薬に光明 | 血液がんの一種で治療が難しい急性骨髄性白血病は、「白血病幹細胞」というがん細胞の“親玉”が原因で再発することを理化学研究所、九州大付属病院などの共同研究チームがマウスを使った実験で突き止めた。幹細胞を死滅させる薬を開発すれば、再発を防ぐ根本的な治療法につながる可能性がある。22日の米科学誌「ネイチャー・バイオテクノロジー」(電子版)に掲載された。急性骨髄性白血病は、骨髄系の細胞ががん化して増殖する病気。成人に多く、抗がん剤や骨髄移植などで治療するが、症状がいったん収まっても、患者の多くは再発してしまうことが大きな課題になっている。白血病の細胞は急速に増殖する一般的なタイプと、これらを作り出すごくわずかな親玉の幹細胞に大別される。研究チームはこの違いに着目し、免疫力を失わせたマウスにそれぞれの細胞を移植して反応を調べた。 その結果、普通の白血病細胞を移植しても発症せず、幹細胞を移植したときだけ発症することが判明。さらに抗がん剤を投与すると、普通の白血病細胞は死滅するが、幹細胞は生き残り、これが再発の原因と分かった。幹細胞の性質を詳しく調べたところ、増殖のスピードが普通の白血病細胞より遅く、正常な細胞とほぼ同じだった。既存の抗がん剤は副作用を減らすため、増殖が速い細胞だけを攻撃する仕組みになっており、これでは幹細胞には効果がなく、再発を防げない理由も明らかになった。 研究チームは「幹細胞の特徴を遺伝子レベルで調べ、ピンポイントで死滅させる新たな治療薬の開発につなげたい」と話している(産経新聞) |
| ★腸内細菌、8割は未知の菌 | 健康な人の腸内に1000種程度生息する細菌のうち、8割が未知の菌であり、細菌群の構成は家族でも他人と同じぐらい違うことが分かった。東京大や奈良先端科学技術大学院大、宮崎大、徳島大などの研究チームが18日、健康な日本人の大人と乳幼児計13人の腸内細菌群の遺伝子を解析した成果を発表した。論文は英科学誌DNAリサーチ電子版に掲載された。 この研究は健康な人の腸内環境を解明した上で、炎症性腸疾患や大腸がんなどの患者と比較し、治療や予防に応用するのが目標。健康に役立つ食事メニューや機能性食品の具体的効果も分かるようになる。日米欧などの研究機関は12月に国際プロジェクトの初会合を開き、腸や口、鼻、皮膚などに常時存在する細菌群の全容解明を目指す。(時事通信) |
| ★前立腺がん検診、厚労省推奨せず |
がん検診に関する厚生労働省の研究班は10日、東京都内であったフォーラムで、前立腺がん検診の指針案を公表した。検診で死亡率が減るかどうか、証拠が不十分で「対策型検診として実施することは勧められない」とし、実施している場合は継続の是非の再検討を求めた。一方、日本泌尿器科学会は「死亡率減少につながるとみられる重要な研究が欧米で進んでおり、結果をみて考えるべきだ」と反論している。検診は、血中のPSA(前立腺特異抗原)を測る検査と直腸診の二つ。PSA検査は市町村の約7割が導入、検討中のところも少なくない。 |
| ★肥満原因の一部はウィルス感染 |
肥満の一部はウイルス感染によって起きるらしい――。こんな研究を、米ルイジアナ州立大のグループがまとめ、ボストンで開かれた米化学会で20日発表した。ロイター通信などが伝えた。肥満の人は、そうでない人に比べて、風邪や結膜炎の原因となるウイルスの仲間アデノウイルス36に感染している割合が高いとされているが、感染との因果関係ははっきりしなかった。研究グループは、美容のために行われる脂肪吸引で得られた人間の脂肪組織から、さまざまな細胞に変化する能力を持つ幹細胞を抽出。このウイルスを加えた。 |
| ★2ミリ以下超早期癌発見可能な内視鏡 | オリンパスと北海道大学、東京大学、京都府立医科大学の共同研究チームは15日、2ミリメートル以下の超早期がんの発見に役立つ内視鏡用の分光素子を開発したと発表した。がんに関連する分子と反応する蛍光物質を使い、微小ながんを浮かび上がらせる。2013年ごろの臨床試験を目指す。
直径10ミリメートルの内視鏡の先端に装着可能な直径6.9ミリメートルの超小型分光素子を開発した。内蔵する2枚のフィルターの距離を自在に制御し、狙った分子が出す波長だけを検出する。(日経産業新聞) 早期発見ががん治療の決め手であることは理解するが、あまりに早く見つかる事で弊害はないのだろうか?いずれはミクロサイズでも見つかるとなると、70%くらいの人間が自分の癌細胞に悩むことにはなりそうだ。未だ大丈夫だけど、「貴方の肺には癌の赤ちゃんが居るからね」良いような悪いような |
| ★ピロリ菌解明進む、癌とのかかわりなど |
今月3〜5日に横浜市で開催された日本癌学会で、胃がん発症との関連が指摘されるピロリ菌をテーマにしたインターナショナルセッションがあり、専門家が意見を交換した。がん発症のメカニズムや、除菌による予防の有効性などについて、最新の研究成果を紹介する。【関東晋慈】 |
| ★カプセル内視鏡、保険適用に |
小腸を対象にしたカプセル型内視鏡の検査に今月から健康保険が適用されることなったのを受け、イスラエルのメーカーであるギブン・イメージングと同日本法人は3日、都内で会見し、日本での事業拡大方針を発表した。内視鏡で世界のトップシェアを誇るオリンパスメディカルシステムズ(東京)も現在、薬事申請中だ。国内の医療機関を舞台に、患者への負担軽減を図るカプセル型内視鏡の普及に弾みがつきそうだ。(中川真) |
| ★メタボ基準は厳しすぎないか? | おなかに脂肪がたまるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群、通称メタボ)の診断基準を巡り、専門家から異論が相次いでいる。基準の一つであるウエストサイズ(腹囲)が、女性で90センチ以上なのに対し、男性は85センチ以上と、諸外国に比べても厳しいなどが理由だ。この症候群の人を見つける「特定健診・保健指導」が来年度に始まるが、「これでは健康な人まで『異常』と判定される」との指摘もあり、日本肥満学会などは今後、診断基準に関する委員会を開き、基準の見直しの必要性を検討するとしている。この症候群は、腹囲に加え、血圧、空腹時血糖、血中脂質のうち2項目以上で異常があった場合に診断される。特定健診・保健指導は、40〜74歳が対象で、現在の健診の項目に腹囲測定が新たに加わる。内臓脂肪は、内臓の周りにたまる脂肪のこと。画像診断で、へその位置の胴回りの内臓脂肪面積が一定以上の場合、糖尿病や心筋梗塞(こうそく)などを引き起こす恐れが高まるとして、日本肥満学会などが、内臓脂肪面積を基に腹囲の基準を定めた。 だが、国際的にみても、男性の方が厳しい基準となっているのは日本だけだ。米国の指針では、男性102センチ超、女性88センチ超を腹囲の基準としている。 約160の国と地域の医師らで作る国際糖尿病連合の基準では、欧州で男性94センチ以上、女性80センチ以上、中国・南アジアは男性90センチ以上、女性80センチ以上だ。日本人についても今年、男性90センチ以上、女性80センチ以上との基準を打ち出した。同連合副会長で中部労災病院(名古屋市)の堀田饒(にぎし)院長は「男性の方が女性より厳しいのはおかしい。腹囲が85センチぐらいの男性は平均的で最も多く、健康な人でも基準に引っかかる恐れが強い」と指摘する。 診断基準をまとめた住友病院(大阪市)の松沢佑次院長は「腹囲の基準を超えたら病気、基準以下なら健康ということではない。女性の基準値が緩いのは皮下脂肪が多いため。女性の方が心筋梗塞などは少なく、現時点では大きな問題はない」としながらも、異論があることを考慮し、「今後、診断基準の見直しの必要性を検討する」と話している。(読売新聞) メタボにまったく縁のない俺としてはどうでも良い話題。しかし、たしかにウェスト85センチの基準値ってのは少し大袈裟だろう。最近のスラックス系の売り場で、70台のスラックスは滅多に売っていないのだ、多くは80センチ以上。つまりほとんどの中年が再検診になってしまうぞ |
| ★薬効切れる深夜の高血圧 |
薬で血圧を下げている高血圧患者では、昼間の血圧にかかわらず、就寝中の血圧が高いほど、脳卒中や心筋梗塞(こうそく)などの脳心血管疾患を起こしやすいことがわかった。今井潤・東北大教授(臨床薬学)らが6日、大規模な国際共同研究の結果を英医学誌ランセットに報告した。朝飲んだ降圧薬の効果が切れ、睡眠中の血圧が十分に下がっていない可能性がある。今井さんらは欧州などとの共同研究で、デンマーク、ベルギー、スウェーデン、ウルグアイ、中国、岩手県花巻市の一般住民7458人(調査開始時の平均年齢57歳)を約10年追跡調査した。開始時に血圧を24時間測り、その後の発症率を調べた。開始時に降圧薬を飲んでいなかった5821人(うち約3割は高血圧患者とみられる)では、9%の人が脳心血管疾患を起こした。昼、夜ともに血圧が高い人ほど発症率が高かった。これに対し、降圧薬を飲んでいた1637人では、約25%の人に発症があった。昼の血圧と脳心血管疾患の発症率には関係が見られなかったが、就寝中の上(収縮期)の血圧が90で約15%、110で約20%、130では約25%などと高いほど発症率が大きくなった。共同研究グループは、就寝中の上の血圧は120以上が高血圧としている。東北大の大久保孝義准教授は「就寝中の血圧を測って降圧薬の効果を判定し、十分でない場合は寝る前に服薬するなどの対策が必要ではないか」としている(朝日新聞) |
| ★酒臭いは癌の元 |
飲酒の翌日まで酒臭さが残りやすい人は、食道がんや咽頭(いんとう)がんに関係するとされるアルコール分解物の「アセトアルデヒド」が唾液(だえき)中に生じやすいことが、国立病院機構久里浜アルコール症センターの横山顕・臨床研究部長らの調査で分かった。世界保健機関(WHO)は、アセトアルデヒドを継続的に投与したラットに咽頭がんが生じた動物実験などから、アセトアルデヒドを発がん物質と位置付けている。横山部長は「飲酒前後の歯磨きやうがいなど、口の中をよく洗うことが、がん予防につながるのではないか」と指摘している。横山部長らは、前日まで飲酒していたアルコール依存症の男性80人を対象に、血中と唾液中のアセトアルデヒド濃度を測定。あわせて、アルコールを分解する酵素(ADH−1B)の働きを調べた。酵素の働きが正常な55人から検出されたアセトアルデヒド濃度は、最高でも唾液1リットル当たり26・3マイクロモル(モルは物質量の単位)で、中央値は1・6マイクロモルだった。一方、酵素の働きが弱い25人の濃度は同22・2〜87・6マイクロモル、中央値は47・4マイクロモルで、正常者を大幅に上回った。口の中にはアルコールを分解してアセトアルデヒドを作り出す細菌が生息している。ADH−1Bの働きが弱い人は、口中にもアルコールが長く残り、酒臭さが続く。その間、細菌の働きで口中にアセトアルデヒドが作られ続けるとみられる。横山部長によると、日本人の約7%はADH−1Bの働きが弱い。アルコールが体内に長く残ることで依存性も強まる傾向があり、アルコール依存症患者ではその割合が30%程度になるという(毎日新聞) 以前より気づいていたが、実は癌の原因は飲酒も煙草並みの危険因子なのだな。おそらく大気汚染はそれ以上の危険因子に違いない。煙草止めればすべて健康みたいなことは国連を巻き込んだ魔女狩りである |
| ★米・腰痛には西洋医学より針治療 10.05 | 腰痛患者に西洋医学による治療と漢方のはり治療を別々に施して効果を聞いたところ、効き目を実感したはり患者の数は西洋医学患者の2倍近くに上ったことが分かった。独レーゲンスブルク大の研究者らが約1200人(平均年齢50歳)を対象に調べたもので、このほど米医学専門誌に調査結果を発表した(時事通信) |
| ★肺ガン、腫瘍マーカーで劇的に精度アップ |
血液検査で肺がんを高精度で見つける新たな腫瘍(しゅよう)マーカーの組みあわせを、東大医科学研究所ヒトゲノム解析センターの醍醐弥太郎・准教授らが開発した。発見率は約9割で、いま診療で主に使われている3種類に比べて1.5〜3倍高いという。また、手術後の経過を予測する組織検査の組み合わせも考案しており、肺がんの早期発見や術後の治療法選択に役立ちそうだ。横浜市で開かれている日本癌学会総会で5日、発表する。肺がんで死亡する人は年に5万人を超え、がんによる死亡で最も多い。早期発見が難しく、発見時にはすでに悪化していて手術不可能な例の多いことが一因という。醍醐准教授らのグループは、肺がん細胞で特異的に作られるたんぱく質で、血中に分泌されているものを複数見つけた。このうち二つと、肺がんの指標として従前からあるCEAというマーカーを加えた三つの組み合わせで、肺がん患者と健康な人の血清を対象に検出精度を確かめた。その結果、肺がんの8割余りを占める非小細胞肺がんの場合、89.1%の感度で検出できることが分かった。小細胞肺がんの場合も、別の三つのマーカーの組み合わせによる血液検査で87.5%の検出率だった。さらにグループは、肺がんは同じ早期で手術をしても、経過に差があることに着目。術後5年以上追跡している約400人の患者の肺がん組織を分析し、特定のたんぱく質三つがいくつ検出されるかで、「5年後の生存率が8割程度」と経過の良い場合から、「生存率2割程度」と悪い場合まで4段階で判別できる方法を開発した。経過が予測できれば、抗がん剤などの治療方法や開始時期の選択に役立つ(朝日新聞) |
| ★肥満でも糖尿病回避に道? |
肥満になっても脂肪の質を変化させれば糖尿病になりにくいことを、筑波大大学院の島野仁准教授(内分泌代謝学)らが動物実験で突き止めた。米医学誌ネイチャーメディシン(電子版)に発表した。 |
| ★前立腺がん、遺伝子治療始まる |
北里大病院(神奈川県相模原市)の馬場志郎教授(泌尿器科学)らは4日、前立腺がんの遺伝子治療を始めた。手術後に再発する可能性が高いとみられる患者を対象に、がん細胞の増殖を抑えて再発を防ぐ目的。臨床研究の位置づけで、今後約2年間で最大25人に実施する予定だ。前立腺がんの遺伝子治療は01年以降に岡山大と神戸大で実施されているが、手術と組み合わせて根治を目指した前立腺がん遺伝子治療は、北里大が初めて。馬場教授によると、事前の検査で5年以内に35%以上の確率で再発するとされた患者が対象(朝日新聞) |
| ★酒で赤ら顔、食道がんリスク12倍 | 世界保健機関(WHO)は、アルコールとがんの因果関係についての見解を約20年ぶりに見直し、英医学誌「ランセット・オンコロジー」4月号に発表した。最近の研究成果を反映させたもので、飲酒で顔が赤くなりやすい人の食道がんの発症率は、赤くならない人に比べて最大12倍との評価を取り入れている。WHO傘下の国際がん研究機関(IARC)が再評価した。エタノール(アルコール)は、がんを引き起こす元凶と指摘。アルコールの分解過程で重要な役割を果たすアルデヒド分解酵素(ALDH2)の一部が欠損し、働きの悪い人は、飲酒量に比例して食道がんになる危険が高まり、酵素が正常な人の最大12倍になるとした。20年前にWHOが飲酒との関係を認定したのは食道がんと肝臓がんなど限られたがんだけだったが、今回は乳がん、大腸がんとの間にも「因果関係があるのは確実」とした。アルコールを毎日50グラム(ビール大瓶2本程度)摂取した人の乳がん発症率は、飲まない人の1・5倍。大腸がんの発症率も飲酒しない人の1・4倍になるという。WHOの会議に出席した横山顕・国立病院機構久里浜アルコール症センター臨床研究部長は「アルデヒド分解酵素の部分的欠損者は、日本人の35%、アルコール依存症患者の13%に達する。飲酒教育を早期から行うなど、新たながん予防策を講じることが重要だ」と話している(読売新聞) 酒はもしかすると煙草より体に悪いのかもしれないな?ただアルコール業界の方が煙草業界より絶対的にデカイ。世界経済まで揺るがすからな、滅多に口にしないだけかも? |
| ★排尿障害診断に新兵器 | 「おしっこの出が悪い」「キレが悪い」などの排尿障害。その多くは加齢現象や“気のせい”として片づけられることが少なくなかった。ところが、ある検査機器を使うことによって、「年のせい」の排尿障害の原因がある程度解明できることが分かった。その機器とは、これまでは産科で一般的に使われているものだという。おしっこ問題で悩む男たちを救う新兵器とは−。「ビニール袋に水を入れてつるし、針で穴を開ければ一滴残らず落ちてくる。なのに排尿障害の人の膀胱は、腹圧という力をかけてなお、おしっこが出ない。それが“気のせい”のはずがないでしょう」と語るのは東京・大田区にある高橋クリニック院長で泌尿器科医の高橋知宏医師。そこで同医師は、ある機器を使うことで排尿障害の原因を突き止める手法を考案、成果を上げている。その機器とは、妊婦の胎内の胎児の顔を映し出す「3D4D超音波画像診断装置」。「産科でこの機器が使われているのを見ていて、胎児の顔が見られるなら膀胱の表面も見えるはず−と考え、実際にやってみたら想像以上の画像が撮れた」泌尿器科で使われていた従来のエコー検査では、膀胱の断面しか見ることができなかった。地図を等高線で断面にしたようなもので、しかも不鮮明。診断にはかなりの部分を医師の“想像”で補うしかなかったが、この装置を使うと膀胱の“表情”がきれいに俯瞰(ふかん)できる。下腹部に器具をあてるだけなので、内視鏡検査のような苦痛もなく、しかも膀胱内部だけでなく、内視鏡では見えない膀胱の外側も見ることができ、診断能力は飛躍的に向上した「従来“気のせい”だったはずの患者に、間質性膀胱炎、過活動膀胱、膀胱頚部硬化症などの正確な診断を下すことができ、ベストな治療に結びつけることができる。無意味な抗生物質の投与も避けられるようになった」(高橋医師)という。とはいえこの装置、1台2千万円を超える高額機器。開業医がおいそれと導入できるものでもないが、高橋医師は「これだけ診断能力が高まるという事実を見せつければ、世の泌尿器科医の意識も変わり、導入が進むはず。そうすれば価格も下がり、普及に拍車がかかるはず」との考えから、現在同クリニックを受診する患者に撮影の協力を求めて画像サンプルを収集。2年後の日本泌尿器科学会での発表を目指している。今後、全国の泌尿器科で機器導入が広まれば、おしっこの悩み解消の日も近いかもしれない(ZAKZAK) |
| ★36時間持続のED治療薬発売 | 日本イーライリリー(神戸市)は効き目が36時間続くED(ぼっき不全)治療薬「シアリス」を12日に発売すると発表した。同社初の開業医向けの製品。増員したMR(医薬情報担当者)が開業医に販促するとともに、インターネットの自社サイトで有効時間の長さなどをアピールし、先発のバイアグラ(米系ファイザー)とレビトラ(独系バイエル薬品)を追う。
シアリスは欧米で2003年に発売。06年の世界売上高は約10億ドルで、シェア33%と2位。日本のED治療薬市場は約100億円規模とみられ、10日に都内で開いた会見でニュートン・クレンショー社長は「日本でも同規模以上のシェアを狙う」と述べた。購入には医師の処方せんが必要。用量は5ミリグラムと10ミリグラム、20ミリグラムの3種類。保険適応外なので価格は医師や薬剤師が自由に決める。海外と同水準の1錠(20ミリグラム)1500円前後の見込み。(日経産業新聞) このED治療薬、欧米ではウィークエンドピルと呼ばれているようで、金曜日の夜から日曜の朝まで、何時でもオッケーなのだそうな。試してみた知人の話によると、効目が弱い分長く効く、そういう感じらしい |
| ★インスリン作用不全に光明? | 東北薬科大学のチームは、糖尿病患者の体内で血糖を下げるインスリンが効きにくくなる状態が起こる仕組みの一端を解明した。「ガングリオシド」と呼ぶ糖脂質がかかわっていることを突き止めた。メタボリック(内臓脂肪)症候群による糖尿病の新しい治療法の開発につながる成果と期待している。インスリンとは血中のブドウ糖を肝臓などの細胞へ取り込ませるホルモン。肥満で内臓脂肪がたまり、インスリンが効きにくくなる「インスリン抵抗性」が慢性的に続くと、重い2型糖尿病や動脈硬化につながるとされる。ただその発症メカニズムは詳しく分かっていない。(日経産業新聞) |
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