「不倫の心得」 12 不倫・男の更年期








その1 医学的には「更年期」のことを「更年期不定愁訴症候群」というらしい。女性の更年期は昔から誰でも知っていたのですが、最近になって男性にも「更年期」があることが判り、臨床でもその診断・治療が行われるようになってきています。
この男の更年期というも、結局は人間の老化の過程に過ぎないのですが、男性ホルモン(テストステロン)が一定以上基準値より減少することで起きます。男の更年期は身体的影響よりも神経的影響の方が強く出るようです。
神経質になり、疲労や不眠や鬱な感じに襲われます。ただ普通の男性はその症状に気づいたからといって「男の更年期」と疑うことは少ないものです。疲労にはビタミン、不眠には寝酒か睡眠薬と個別に対処することが多いものですが、うつ症状の進行により、自殺などの悲劇を生む場合もあるので、情報として意識しておくべきでしょう。
「男の更年期」の総合的情報は他のサイトに任せるとして、ここではその症状の一部であるセックスに直接かかわる問題を考えることにします。
性欲減退、勃起不全、中折れが起きた時、男は自分の老化を感じるものですが、今までも大してセックスに熱心でなかった男性は”誰だってこんなもの”さっさとセックスを忘れることも多いようです。しかし「不倫の心得」を読んでいる貴殿は、そうあっさりと諦めるわけにはいきませんね。
以前は精力増強のドリンクなどを飲むことで、心理的に元気を取り戻そうとしましたが、現在は勃起不全治療薬(バイアグラ・レビトラ・シアリス)の登場で、劇的に治癒するようになっています。心臓に持病のある人を除いて、多くの人が服用できる勃起治療薬の効果はおおむね良好です。おそらく80%の男性に何らかの好結果をもたらしているでしょう。
この薬は勃起の硬度アップと持続を促す(血流の戻りを抑える)効果を持ちますので早漏にも効果があります。中高年の中折れや不十分勃起時の早漏などは、ほとんど改善します。亀頭部の性感が落ちる傾向はありますが、「女がイクまで我慢する」貴殿にとって、文句が言える効用ではありません(笑)
毎晩服用するなどという人も少ないでしょうから、目立った副作用はあまりありません。ただし、少なくとも一度は自力で勃起する必要がありますので、全然勃起しない人には意味がない場合もあります。ただ、この薬も継続的に服用することで効果が薄れてくる傾向はあります。
さてその時にはどうするか、この辺は次回のお楽しみということにしましょう。


勃起不全や中折れが起きたら、自信を失う前に早めに泌尿器科で診断を受け、早目に治療薬を服用するのが最善です。生活習慣の改善も悪くありませんが、勃起不全はどちらにしても老化からくる不調、薬の助けを素直に受けつけましょう!
その2 セックスが好きな中年の男にとって、性欲はあるのに勃起が満足できない状態というのは大変苦痛な現象です。一昔前だったらありとあらゆる精力剤を試したり、鰻を食べたりマムシ酒を飲むなど即効性のない努力をしたものです。
しかし21世紀はバイアグラなどED治療薬の開発発売で劇的に状況は一変したといえるでしょう。しかしこれらの薬は勃起したペニスの硬度を維持するということで、勃起そのものを起こさせる薬効はありませんから、性欲が起きない場合は意味をなしません。
性欲がなければそれまでのことという考えもありますが、セックスパートナーが待ち受けているとなると、そうもいきません。男としてはなんとかしなければならない必要に迫られるでしょう。このような時試してみたいのが男性ホルモン補充療法です。40代くらいから確実に減少し続ける男性ホルモンを補充するわけです。2週間おきに3回くらい男性ホルモンを注射で補充することで効果が現れることもあるようです。全員が勃起力を回復するというレベルではなく、あくまで男性更年期の各種症状を改善することが目的のようです。一部男性ホルモンの塗り薬も販売されていますが効果のほどは疑問があるようです(笑)
ED治療薬、ホルモン補充療法のほかには「除圧式勃起補助具」「ICI自己注射法」「陰茎プロステーション」などの選択もあります。勃起が出来なくなったから「もうセックスは諦める」という考えに至るのも悪くありませんが、やりたい気持ちが消滅しない男性には苦痛でしょうね。そのような場合にはあらゆる手段を講じてみるのも生きざまというものでしょう。次回は「除圧式勃起補助具」の説明をしようと思います。


ED治療薬も効かない!ホルモン補充療法もダメ!それでも諦められない!そういう男性にもまだまだ道は残されているのです。めげずに挑戦してみてください。



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